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おそらく好きなコンテンツの話か雑記

「たのしごとデザイン論」読了

某所で「働くって青春だ」って聞いてからよくこの手のことを考えてしまっていて、何となくタイトルがドンピシャだったので読んでみた。現状、別に厳しくもないけど楽しいかといわれるとそうでもないというのが正直なところで、もう少しいい感じになりたい気持ちがある。

この本の最後に「物を作るだけでなく、どのようにそれを社会に出していくか」と述べてあり、デザインの技法に関わる部分でも働き方においても文脈づくりのためにどのように動けるかという内容だった。肩書きや立場にとらわれず、もう一歩能動的に関与することで文脈を作れるのではないかと。そのためには一応とかそういう言葉を使わずに思考放棄しないのが大事というように受け取った。よく聞くけど油断すると忘れる話。
自分を振り返ると楽しかった時期は今より積極的に動いていたと思う。ただ、昔より手を抜いてる気もないし表現とかも上達してると思ってるけど、その分実は積極的に動かないといけない量も増えててそこを埋めれてないんだろうなと感じた。

この本はグラフィックデザインを中心に添えているが、自分の仕事は分野が違ってその特性上あまり世に流れないので、売上等での評価がわからずに何だかなって感情がうっすらと常にある。ただ対象自体は面白くないことはないはずなので捉え方次第だと思う。「仕事がつまらないのではなくお前がつまらないのだ」とは上手く言ってるなと。成果が出せたかどうかは会社に任せて自己評価は自分で踏み込んで動けたかどうか等に切り替えるとちょうど良いのかもしれないなと思った。
あと自己評価に関わる話だと自分の悪い癖として、評価が曖昧な感じだと適切にそれを探すのではなく、とりあえずネガティブに捉えて穏やかになろうとする癖がある。最初からネガに構えておくと、実はよかったときラッキーだし、あまりよくなかったときやっぱりそうですよねと落胆せずに済む何も生まないアレ。ここ数年、それが癖になってしまっていて色々興味が失せてしまっている感があるので何とかしていきたい。それを治すのも、報われるかを考えず積極的に動けるかが鍵なんだろうなと思う。

そういうの実現するには単にいい感じになりたいじゃなくて、具体的にどうなりたいかを持っておかないとダメっぽい。それがないとどうしても楽で受動な方向に流れちゃうんだよなぁ。色々学びがあって読みやすくて好きな感じの本でした。