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「魂を失わずにグラフィックデザイナーになる本」読了

魂を失わずにグラフィックデザイナーになる本
エイドリアン ショーネシー
ピエブックス
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グラフィックデザイナーとして仕事するために何が必要か、どうすればいいのかが書かれている本。タイトルに「魂を失わずに」とあるが、一度働くと魂を失いそうなことはとても多い。自分も昨年はかなり魂を失ってしまっていた気がする。

序盤はデザイナーに必要な素質がいくつか書かれているが、それを念頭に置くことが魂を失わないことなのかなと思った。特に覚えておきたいと思ったことをメモしておく。ここでメモしたことを今年の抱負にしたい気持ちがある。

文化への意識

  • 素質で欠かせないのは、学歴や技術ではなく文化に目を向ける力
  • 身の回りで起きていることを常に視野に入れ、観察し、吸収する
  • 周りの世界に敏感になるほど、仕事はきっとうまくいく。日常にあふれる、全てのデザインに目を向けておきたい
  • クライアントとデザイナーの関係では、デザイナーが自分自身のエゴを排除するほど、自分の望む方向へと仕事が向かっていく
  • 知識を得るだけでは十分とは言えない。具体的なリサーチを行って知識を裏付ける必要がある

コミュニケーション

  • デザイナーではないクライアントが納得できるよう、デザイナー同士で話す時の専門用語や言い回しを使わずに、理路整然と、そして客観的に作品について説明する能力が必要
  • 見せる前に何をしたか説明する。実際に見せる必要がないくらい正確に説明できるのが理想
  • 見たこともなければ、触ることもできないものにお金をかけなくてはならず、不安になっているのがクライアント
  • 「好きだから」という理由は悪くはない。しかしクライアントにそう発言してしまうことが最悪
  • 自分の作品に客観的に述べるのに最も簡単な方法は、クライアントとのやりとりに私情を挟まないこと。「私情を伝えずに、思いを伝える」
  • 相手や部下が萎縮したり、やる気をなくすようなコミュニケーションは避けたほうがいい

誠実であること

  • 仕事というよりも、デザインに対してそれ以上の思いを抱いていることをクライアントにわかってもらう
  • デザイナーに信念があればこそ、クライアントとの信頼関係が築ける
  • 自分を主張すること、信念を持つこと、もっとも重要なのはデザイナーとして要求されたことに疑問を持つこと。そうすれば自尊心が芽生え、クライアントと他のデザイナーから尊敬されるための第一歩になる
  • 自分に誠実であることが悪いものからよいものを判別する基準になる

かなりしっくりきた本なので適度に再読していきたい。