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おそらく好きなコンテンツの話か雑記

「なんかチームで同人誌作るのめっちゃ難しくないですか?」読了

特設サイト:http://jaddaplus.com/issue2/

同人誌という、本業とは別だがそこそこな規模での活動をどうチームでうまくしていくかをテーマにした本。発行元であるjadda+というサークルも2人から構成されている。同人誌ではなくとも、社会人の個人作業は大体この感じだと思うし自分も心当たりがあるので参考になる部分は多かった。今回の文章は本の紹介というより、本を読んで自分が何で苦手に思ってたのか整理する文章になるのでご了承を。

個人的にチームはどうにも苦手意識があってタイトル見た瞬間に読みたい!と思って買った。チーム苦手と言いつつ昔からちょくちょく人と組んで作品発表したりWebサービスをリリースしたりはしているので嫌いではないし、むしろチーム組んでうまくいくほうが楽しいので、チーム組みたい気持ちは強い。

なぜ苦手か

自分が持っていたチームへの苦手意識は、この本で述べられていた「責任者を立てる」ということを毎度曖昧にしてるということだと思った。自分の経験では、エンジニアと組むと穏やかに進められることが多くて、デザイナーと組むと今ひとつ辛いイメージがある。多分、違う職能だとお互い自分の分野に責任を持つしかなく、自然と担当が決まるからだと思う。デザイナー同士だといつの間にか曖昧になっていて…ということが多い。誰がやっても出来る場合、その人選の中で最善を出そうと考えるのはいいが中途半端に終わってしまいズルズル…というのが自分の良くない部分だと思う。

また、相手の温度感を測ってしまうというのもチームを苦手意識する自分の悪いクセだと思う。どうしても本業がある相手だと、こんなお願いしても大丈夫だろうかとか、重くないだろうかとか考えてしまいズルズルと終わってしまう経験が多い。そういうのコミュニケーションの少なさから来てると思うので改善したい(といいつつ3年くらい経ってる気がする、さてどうしようか…)

コミュニケーション

そのコミュニケーションの章で、とにかくお互い連絡を常に取りやすい環境を構築することを意識するということが大事だと書かれていてやっぱりそうだよねと。これまた自分の最も苦手な部分である。具体的には以下の様なことが書かれていた。当たり前のように見えるが自分全くできていないので何とかしたい。付き合いやすい人はこういうことができてると思う。
・「あとで見ます」でもいいからとにかく早く連絡を返す
・「謙虚」と「尊敬」「信頼」を持って相手と向き合う
・事前にお互いにやりやすい連絡方法や作業確認方法を決めておく ・口頭で決めたこともメモやチェックリストに文書化する
・なんでも話せる雰囲気を作る。仲間を知る機会を積極的に用意する。

文化をつくる

チーム文化の目的は「そのチームでメンバーが活動しやすくなること」と述べられており、その観点は持っていなかったのでハッとした。参考文献を見るとGoogleはチームの文化を作っているらしい。ちなみに文化は事あるごとにチームについて言語化して自覚することから生まれると述べられており、そういうのは他の分野でもできそうだと思った。

まとめ

著者の体験談とどう解決したかという観点から書かれているので、すーっと入ってくる感じがした。また、このタイトルでもあるようにチーム苦手って思う人は多いんだなとか、共感できるトピックが多かったりしたのもよかった。チームうまくやりたいですね。

参考文献

3冊紹介されていて、ピクサーはすでに読んでいたので以下の二冊今後読みたい。

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
Brian W. Fitzpatrick Ben Collins-Sussman
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