エイトブランディングによるブランディング実例集。手がけられたパッケージのみだけでなく、ブランディングデザイン手法「フォーカスRPCD」や手がけた企業との対談等プロセスに重きを置かれていて、アウトプットだけがブランディングではないとの意志が感じられる。実際に用いられた資料等も掲載されていて参考になった。
「ブランドのそだてかた」でも述べられていたが、とにかく差別化が大事だと述べられている。微差は業界人向けにはグッと来るかもだが一般のお客さんには伝わりづらいし、そもそもお客さんの価値ではないということもあるというのビクっとした。
微差問題については心当たりありすぎるけど、製品開発者も頑張ってる中で言いづらい。ただそこをいかにうまく指摘して修正していけるかがまず大事なのかなと思った。
最近、デザイナーの力量はそのあたりで差がつくんじゃないかってことを強く感じている。この本ではそれをするために初期段階から関わることが重要と書かれている。初期段階から信頼得るのはプロセスの明確化とコミュニケーション力発揮できて初めて可能になると思うので、この本のプロセスを詳細に紹介してから実例を並べていくという構成は、エイトブランディングさんのブランディングでもあるんだろうなと思ってハッとした。
