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「SF映画で学ぶインタフェースデザイン アイデアと想像力を鍛えあげるための141のレッスン」読了

SF映画で学ぶインタフェースデザイン アイデアと想像力を鍛え上げるための141のレッスン

過去のSF映画に出てくるインタフェースを、ジェスチャや音声入力といった入力系や、医療のような分野ごとに分類し解説した本。もっとSFUI映画のリファレンス的な本かなと思ってたけど、それに加えてかなり分析を加えていた。実際にはこういう問題起こりそうだよねということ等が、インタフェース設計の知見をレッスンとして解説していて、ああ確かにそうだなということが多く、一般的に語られてることがSFの文脈から登場するのが何とも面白かった。

個人的に特に面白いなと思ったのが、当たり前の話だがSF映画のインタフェースはストーリーを阻害しないように世界観を強化するのが役割であって、実際に使えるのかはあやしいんだけどそれを弁証して実は裏でこういう技術が走っているのではないかと推測していた部分。視線の錯誤や通話中のジェスチャ認識をどこまでするのかといった話で多く用いられてたけど、技術の進化する方法が垣間見えてなるほどと思うことが多かった。

SF映画のインタフェースは結構ぶっ飛んだ印象だったけど、この前のCEATECでは音声入力かなり増えてたし空中にディスプレイが浮いてる展示もあったりで、現実も実は近づいてきてる印象があった。そんな中でデザインしていくの前例がなくて色々大変ぽいけど、そういう時の参考に一つこの本を持っとくと便利かなと思った。